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ヨーロッパ日記

マイスターになるには?

マイスターになれる条件を、前回のドイツの教育制度をふまえて説明します。
 
日本の高校に準じる国公立の学校に通いつつ実労動をしながら将来の自分の職業を学ぶことをアウスビルディングと言います。 
学歴年数や職歴が既にある人の場合などの基準の違いで年数が異なりますが2~3年アウスビルディングを行います。
 
ドイツ人が進路を決めるときや自分の経歴を語るときには「どこの学校に行ったのか?」ではなく「何のアスビしたのか?何のアスビしてるのか?」という会話が普通です。
「何を学んだか?」が大切で「どこで学んだか?」は関係ないようです。
 
このアウスビルディングを終え学校を卒業し、職業試験に合格すれば一人前の社会人です。新卒と言えどすでにプロです。
 
こうまでして、職業を学んでから働くのですからドイツ人は自分の職業に対するプロ意識をしっかりと持っていて気持ちがいいです。
国を問わず、自分の仕事にプロとしてのプライドを持てる人は、他人の職業にも敬意をあらわせる人が多いと、私は常々感じます。 
餅は餅屋?←たとえが変(笑)
 
そして専門技術を要する手工業種では、より上を目指す場合はマイスターになるという道があります。
色々な業種があるので、どの職業がどのように進むのかは詳しくわからないのですが、例えば秘書のマイスターはありえません。
ですが秘書も専門的な職業ですので秘書になるアウスビルディング(修行)をします。
 
マイスターは技術職に限られます。そして業種によってマイスターになるための学校も、年数も異なりますが、たいていは3~5年の実務経験を積み、入学試験後、1~2年マイスターになるための全日制の学校に通います。
マイスター試験(ほぼ全国統一されたもの)と、各学校の試験の両方を合格できればマイスターの称号が授与されます。
ドイツの定める職業制度の最終学歴の一つなので学校は国公立です。(まれに私学も存在します。)
 
このマイスターには、誰もがなるのか?と言えばNOです。
マイスターになりたいか?なりたくないか?は個人の選択の自由です。
マイスターになれば、各職業の最高職位として国が定める最低賃金がランクアップします。
雇用主が人を雇う場合に、仕事量が同じなら賃金が安い人材を選ぶのが常です。(管理職を雇う場合は別です)
 
独立して経営者になるという人生計画はなく、雇われの立場で十分な場合は、マイスターになると逆に就職に不利ということもありえます。
事業の後継ぎの場合は最短でマイスターになる道を選びますし、経営者になる気がなければマイスターになる必要もなく、いくつになってもマイスターになれるので、マイスター学校の生徒の年齢は幅があります。
 
マイスター学校に入学するための前提条件をまとめると
職業資格をもち、経験年数をクリアし、入学試験に受かること。
 
そして、今までの職場を退職し、学業に専念できることですね。

 

ドイツの教育制度

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